季節の変わり目になんとなく不調を感じる方はいませんか?季節の変わり目は寒暖差や気圧の変化といった外的要因によって自律神経が乱れやすくなり心身のストレスにつながります。今回は自律神経のバランスを整えるのに役立つ背骨の動きを意識したストレッチをご紹介。運動が苦手な人でも無理なく始められるのでぜひやってみてください!
自律神経の働き
季節の変わり目に起こりやすい心身の不調は、気温や気圧などが変化することによる外的要因によって自律神経が乱れやすくなることが原因と言われています。自律神経は交感神経と副交感神経の2つからなり、呼吸・体温・血圧・心拍・消化・排泄などの生命活動に関わり、私たち自身の意思とは関係なく24時間休みなく働いています。
● 交感神経…日中に心身が活動モードになっている時に優位に働く。心拍数や血圧が上昇、筋肉が緊張、発汗量が増えるなど
● 副交感神経…心身がリラックス状態にある時に優位に働く。呼吸がゆったりし血圧が下降、筋肉が緩む、消化活動が活発になる
一方が優位になるともう一方が劣勢になり両者がバランスをとっていますが、ストレスや不規則な生活、寒暖差や気圧の変化など季節的な原因でそのバランスは崩れ、自律神経が乱れやすくなります。自律神経が乱れると肩こり・頭痛・消化器系の不調・便秘や下痢・心身の倦怠感などの不調が起こります。
自律神経は背骨周辺を通っているため背骨を丸める・反らせる、左右に倒す・ねじるという動きを行うことで、自律神経のバランスを整えることができます。いずれもシンプルな動きなので、運動に苦手意識を持つ人にもおすすめです。
背骨を全方向に動かすヨガポーズ&ストレッチ
今回ご紹介するポーズ&ストレッチを取り入れて、背骨をまんべんなく動かしていきましょう。
丸める・反らせる(屈曲と伸展)/猫のポーズ&牛のポーズ(キャット&カウ)
<やり方>
1)四つ這いになり、肩の下に手首、腰の下に膝がくるようにそれぞれ位置を整える。両手は肩幅、両膝は腰幅に
2)息を吐きながら手のひらで床を押して背中をゆっくりと丸めていく。あごをひいて目線をおへその方へ向ける。首の後ろの伸びも感じる(キャットポーズ)
3)息を吸いながら背骨を少しずつ反らせる。胸を前、目線をやや斜め上に向けて、尾骨を斜め後ろに向ける(カウポーズ)
4)呼吸と動きを合わせて数回繰り返す
左右に倒す(背骨の側屈)
<やり方>
1)楽な姿勢で座り、息を吸いながら両腕を頭上に伸ばし、指を絡めて手のひらを天井に向ける
2)息を吐きながら上半身を右に倒し、手のひらが右ななめ上を向くようにする。そのまま数呼吸キープする
3)息を吸いながら上半身を中央に伸ばし、吐きながら上半身を左側へ倒して、数呼吸キープする
4)2)と3)の動きを何度か繰り返す
左右にねじる(背骨の回旋)
<やり方>
1)座った姿勢から息を吸って両腕を頭上に伸ばして背筋も伸ばす。吐きながら上半身を右側へねじる。左手を右膝にのせ、右手を後ろに下す。目線は右肩越し、ななめ後ろへ。ねじった状態で数呼吸キープ
2)息を吸いながら両腕を頭上に伸ばして上半身を正面に向け、吐きながら左側も同様に行う。左右へのねじりを数回繰り返す